3階磯崎新建築展示室

3階フロアは12㎡から111㎡の9つの小さな部屋に分かれており、合計462㎡あります。
国際的に活躍されている建築家・磯崎新氏の建築に関する模型や資料などを、随時展示替えを行いながら常設展示しています。

現在開催中の企画展

磯崎新の建築術 美術館建築

1960年代を通じてさまざまな都市計画のプロジェクトを提案した磯崎新ですが70年代以降は、単体的建築へと活動の場を移し、数々の代表作を設計します。特に1974年の《群馬県立近代美術館》以後、数多くの美術館・博物館を設計し、話題になりました。美術館は磯崎にとって、自身の建築理念の試金石として存在してきたといえます。それは美術館がさまざまな機能と人々の想いによってつくられ運営されていくパブリックな場だからに他なりません。美術館は美術家の作品(展示物)と観覧者(観客)と学芸員(企画者)といった異なった立場が出会う複合的な空間であり、建築家は建築に向かいつつも、日常と非日常が入り組んだスリリングな出来事の展開を可能にする場を演出するのです。それは一定のプログラムに基づいて設計をするだけでパブリックな空間が実現する時代ではないことを意味しており、美術館を設計することの困難さが横たわっています。その意味でも美術館は磯崎にとって都市の中で具現化されたプロジェクトであり、問題解決の系を孕んだ建築家の発想のチャンネルが凝縮されているといえるでしょう。そこには美術館の歴史的変遷(世代)と磯崎の手法や概念、さらには立方体やヴォールト、ピラミッド形、シリンダーといった形態の要素などが複雑に絡み合いながらマトリックスを形成し、磯崎の建築術の位相を垣間見ることができます。
今回の展示では70年代に始まった美術館・博物館の設計に見る磯崎新の建築手法やコンセプトの変遷をたどることにより、その思想と建築術のエッセンスを探っていきたいと思います。

観覧時間:午前9時~午後6時
観覧料:無料

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